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February 09, 2009

プレミアムモバイルを買わない意味

 昨年秋以降、私の手持ちのモバイル機器は大きく変わってしまいました。一昨年くらいまでは「欲しいと思えるガジェットがない」とどちらかというとあきらめ気味だったものが、一気に変わってしまった感じ。
 その理由はいろいろあって、たとえばiPhoneの登場だったり、あるいは別のPC関係の環境が整備されたりだったりするので、どれがと言うわけではないんですけど、モバイル環境に求めるものが大きく変わってしまったのは確か。
 そんなことをつらつら考えていると、ASCIIで、「プレミアムモバイルを買う意味」という記事を見つけました。

 ASCII.jp×PanaSpotというタイトル表示からもわかるように基本的にはレッツノートの広告記事な訳ですが、つらつらと読み進めて、改めてプレミアムモバイルと言われる、20万円強もするようなモバイルPCを本当に買う必要があるのだろうかと、つくづく考えさせられたわけです。

 ついこないだまでは、私も同意見でした。持ち運びには軽さが必要、そして柔軟性が必要。でも、その制限の中で最強のパフォーマンスを発揮できるマシン。私にとってはそれがLOOX T70シリーズ、そしてLOOX P70シリーズでした。それまでの通勤にも車を使う生活から、首都圏を電車で長時間通勤する環境に変わり、VAIO P101から行き着いた先が、LOOX P70だったわけです。
 当然、このモバイルPCは20万円強。それもWebの割引をきかせてやっと20万円強になる訳で実質20万円台後半の高額なPCです。
 でも、これが必要だったわけです。仕事のドキュメントはすべて格納。もちろん、音楽やマルチメディアコンテンツも、そのためには一定のストレージ容量。そして最低限仕事に必要なWXGAの画面。狭い電車でも使いやすいタブレットPCスタイル。それらを支える最低限のパワーを保つIntelの超低電圧のCPU。
 その代わり、常に持ち歩き、家でもオフィスでも起動し、リモートデスクトップでコントロール。ちょっとした文書や資料なら、デスクトップを使わずにリモートでLOOX上で作成していました。そのほうがデータの置き場等の点で便利だったからです。

 だから、どんなによいデスクトップ環境があろうとも、パワフルなノートPCを持っていようとも、モバイルノートPCはそれこそ常に「プレミアム」なマシンでなければならなかったのですが。

 Windows Live Syncの登場で、やっと満足のいくマシン間の同期環境が整備されました。これで今までのようにどのPCのどのフォルダにデータを常に置くということを気にしなくてすむようになりました。以前の同期ソフトではかなわなかったシームレスなドキュメントの同期環境がWindows Live Syncで実現しています。
 Mobile MeもPIMデータの同期に新しい環境を作り出してくれました。これまでの、1台のWM機を常に1台の母艦とシンクロさせ続ける、という不便からは解放され、iPhoneを見るか、それともme.comにアクセスするだけですべては解決するようになりました。
 メールも、imapの本格導入で、同期という概念からさよならできそうです。これまでimapに移行しようにも、POPにしか対応していないプロバイダのメールに縛られ、移行できなかったのが、gmailを経由することでどのアカウントもimapの恩恵を受けることができるようになりました。まだ不満は残るものの、これまでよりもずっと未読管理が楽になっています。
 そして、Open Office。もちろんメインにはできないものの、ちょっとしたドキュメントを開いたり、作ったりする程度なら、Open Officeで作業可能です。これで、MS Officeのライセンス数を意識しながらモバイルPCを入れ替えたりする必要がなくなりました。

 そうすると、本当にプレミアムモバイルが必要なのか、ということになってきました。家にもオフィスにもQuadコアで30インチ液晶の仕事環境があります。その上で仕事を完結していてもメールもドキュメントが常に同期しているなら、あえてデスクトップのある場所でモバイルPCを開く必要はありません。
 とすれば、後は電車の中、仕事先、あるいはちょっとした待ち時間、がモバイルPCの出番。こういうとき、必要なのはWeb環境とメール環境。どちらもネットブックでも十分対応可能です。あとはせいぜいパワポの資料をいじるくらいでしょうか。これだって「プレミアム」なモバイルを必要とする程ではありません。
 もちろん、デスクトップのない場所で、巨大なエクセルのシートと格闘したり、1000万画素強の画像データをレタッチしたり、数十分かけて計算させたりという状況は存在します。でもそのときは、WUXGAでCore2DuoでBDまでついているなStudio1537を使えば良い訳で、中途半端な「プレミアム」モバイルを使うよりよっぽど快適な環境です。

 そう考えると、レッツノートに代表されるプレミアムモバイルとやらは私には必要ないのではないか、たとえばVAIO TypePであったり、それこそ工人舎SXであったり、はたまたこれからも出続けるであろうちょっと毛色の変わったモバイルPCを、それこそ入れ替わり立ち代りその日の好みで変えていっても問題ないのではないか、という風に考え方が変わってきました。何せ、プレミアムモバイル1台分でネットブックなら5台買えますww。

 ソフトウェアの環境が進歩し、通信環境が進歩した今だからこそ、それこそ、DuoDockの時代から進歩していないモバイルPC観とは決別してもいいんじゃないか、最近そんな気が日に日に強まっています。

(ということで、SX3を衝動買いした言い訳終わりっ)

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